2006年4月1日上演(第8回公演)

2012年9月1日上演(第14回公演)

ミュージカル「ザ・ウルフ」

3びきのこぶたのオオカミ、赤ずきんのオオカミ、7ひきのこやぎのオオカミ

ある日その3匹が出会った

「おまえたちは何か悪いことをしたのか?」と聞かれ3匹は考えた…

オオカミは悪いイメージがあるが本当にそうなのだろうか?

 

オオカミたちから見たお話の世界のミュージカル

ストーリー

闇の中にさまよう狼の群れ。

彼らは敵から身を守りながら獲物を求めている。

レッド、セブン、サードの三匹の狼は、地獄の入口に来ていた。

 

そこで「君たちはなぜここに来たのか?」と問いかけられ、それぞれの理由を語り始めた。

 

サードは能天気な性格の狼。

お腹を空かせた彼は獲物を探していた。

そんなサードの目の前にまん丸と太った3びきのこぶたが現れた。

料理好きの兄さんこぶた、音楽好きの真ん中こぶた、読書好きの弟こぶた。

サードは3びきのこぶたをしとめるのは簡単だと思っていたが、この3びきがなかなか手ごわい相手だった。

 

そしてとうとう煙突から突入することを決心した。

 

頭が良くリーダー的な存在であるレッドは、森で赤ずきんと出会った。

赤ずきんは病気のおばあさんの家へ一人でお見舞いに行くところだった。

レッドは得意の知恵を絞って赤ずきんに優しく声をかけ、森で足止めさせ、先回りしておばあさんをペロッと丸呑みにした。

そしておばあさんの格好をしてベッドで赤ずきんを待ち、上手く赤ずきんもいただくことに成功する。

 

しかし満腹になりそのままベッドで眠っているところを狩人に見つかってしまった。

 

セブンは考えることよりまず行動をする狼。

留守番中の子ヤギたちを見つけた彼は、声や前足の色を変え、母さんやぎのふりをしてこやぎたちにドアを開けさせた。

 

一気にたくさんの獲物をたいらげいい気分で眠り込むセブンだったが、まだこやぎが隠れていたことに気がついていなかった。

 

これまでの行動を省みて途方に暮れる三匹の狼。

鹿やうさぎに田畑を荒らされ困り果てた農夫婦の祈りに、自分たちができることは何か考える。

自分たちはただの害獣なのか、本当に何も出来ることはないのか…。

 

しかし、彼らは生き抜くために獲物を襲うしかなかった。

 

そして判決の時,3匹の運命は…?