2000年4月8日上演(第3回公演)

2014年9月15日上演(20周年記念第16回公演)

オムニバスミュージカル「ザ・タクシー」

タクシーは不思議な空間です。

「見ず知らずのドライバーと一つの空間で時を過ごす」

タクシーの中は少ない人数が演じる小舞台…

タクシーという小さな空間から繰り広げられる、乗客とドライバーそれぞれの人生のショートストーリーのオムニバスミュージカル。

 

劇団結成20周年を迎え、2000年に初演した本作品は,2014年に劇団結成20周年の危険として再演された。

※再演版は大幅にリメイクされた

ストーリー

最初の乗客は,大きなお屋敷から大荷物を抱えて現れた女性。

彼女は孤児院暮らしで一緒に暮らすこどもたちの誕生日に、盗みをして盗品を商品に変えプレゼントを匿名で贈っていた。

「自分の使命であると信じる心」と「罪悪感」で揺れる彼女。

 

今日は孤児院の一人の誕生日。プレゼントは届くのだろうか?

 

次の客は,ほうきで飛ぶ練習のために小高い山まで行きたい9歳の女の子。

魔女の見習いである彼女は何をやってもうまく出来ない。

そんな時交通事故を目撃し、車内に閉じ込められた少女を助けようと、お姉さん魔女に励まされ魔法に挑戦する。

 

彼女は一人前の魔女になれるのだろうか?

 

月の生活が退屈で地球へ旅行に出かけたかぐや姫はタクシーに乗車する。

アイドルグループのレナと出会うが、アイドルとしての自分に戸惑いを感じていたレナはお互いに入れ替わってみようとかぐや姫に提案する。

入れ替わったそれぞれの生活を謳歌していたふたりだが、レナの姉マキの想いに気づいたかぐや姫は、自ら月の世界に帰る決心をする。

月で自分らしさを取り戻し、付きで生きていこうと決めていたレナは地球へ戻るのだろうか?

 

最後の客は,テーマパークでダンサーとして大好きなダンスを踊る日々を送る女性。

21歳の彼女の誕生日、あしながおじさんから誕生日プレゼントが届いた。彼からのプレゼントは、彼女が5歳の時かつてダンサーであった彼女の母が亡くなった日から続いていた。

亡き母への想いと、まだ見ぬあしながおじさんへの想い。

そして彼女を優しく見守るタクシードライバーの姿がそこにあった。