2017年8月20日上演(第19回公演)

ミュージカル「ATSUHIME」

動乱の幕末を生きた薩摩の偉人のひとりであり,女性でありながらその歴史に大きく関わったいわれる「天璋院篤姫」。

大政奉還150年の年に,彼女の波瀾万丈な生涯とその時代を生きた女性たちの姿を,女性ならではの感性で描いたミュージカル。

ストーリー

1853年8月21日,オクスタはオーデへ向けトラムルス城を出立した。

ナパジェ国の西の果て,アムスタス地方のムジアニー家の長女オキムス(幼名=ユスターク)は,傅育係のオートムキーと共にワトマイ村の別荘でのびのびと過していた。

領主アリカイラン・スザミー公に,その器量を見込まれ養女となったオキムスは名前をオクスタと改め,養父の使命を受けアワギュート家第13代大総督アダセイ公の正妻として,傅育係のアミースキーと共にオーデ城大奥に上ることになる。

病身の夫とは一度も本当の夫婦になれぬまま,様々な困難に直面しながらも己の使命を果そうとするオクスタは,やがてその使命に秘められた陰謀の真実に気付いてしまう…。

結婚生活19ヶ月にしてアダセイ公は死去,若くして未亡人となったオクスタは,名をホーセントと改める。

大奥総師として,14代大総督イトメイ公の養母として,若正妻となった国王の妹ウザック内親王の姑として,尊王攘夷の時勢のなかで衰退していく政権のために力を尽くす。

女のしての幸せを追い求め,オーデ城,そしてアワギュート家を守り抜くことができるのか…。